Copyright © 2023 AgeWellJapan inc. All Rights Reserved.

News

お知らせ

2024年12月23日 Age-Well Design Lab

【シニア傾聴インタビュー_vol.11】挑戦と発見の連続!心躍るモットバ!で過ごす色とりどりの日々。

 Age-Well Design Labでは、挑戦と発見を通じてポジティブに歳を重ねる”Age-Well”を体現されている方へのインタビューをお届けし、Age-Wellな生き方を発信していきます。

 今回は、横浜・二俣川駅の多世代が集うコミュニティスペースであり、Age-Well Design Labの拠点でもある「モットバ!FUTAMATA RIVER LIBRARY」に通い、今年10月二子玉川にて開催されたAge-Well Festivalでも大活躍して下さった羽山文子(はやま・ふみこ)さんにインタビュー。

 モットバ!で数々の講座やイベントに積極的に参加してくださる羽山さんは、とにかく「気になったものは何でもやってみる」という挑戦の姿勢を常に持たれています。そんな羽山さんの生活の根幹には、いつも『色』が繋げてくれる出会いがありました。今回のインタビューでは、羽山さんの「Age-Well」で溢れる毎日とモットバ!での日常について教えていただきました。

モットバ!との出会いとチャレンジ

インタビュアー:飯島)羽山さん、本日はよろしくお願いいたします!羽山さんは日々モットバ!をとても楽しんでいらっしゃいますが、モットバ!とはどのようにして出会ったのでしょうか?

羽山さん)二俣川にあるネイルサロンに行っていた時、店員さんに「スマホが分からなくて困っている」と言ったら、向かいにあったモットバ!の前身であるオトナ塾のスマホ教習所を勧めて下さったんです。迷わず飛び込みました。それからオトナ塾がモットバ!にリニューアルしてからもずっと通い続けています。モットバ!は私にとってワクワクできる最高の居場所です。初めはなかなか話せなかったけれど、心を寄せたいと思える人にこの場所でたくさん出会って、世代関係なく楽しくコミュニケーションを取っています。今ではモットバ!に行かないと落ち着かなくて、行く予定がなかったのに買いもの帰りに寄っちゃうくらい本当に素敵なところですよ。

飯島)スマホ教習所にもずっと通ってくださって、今ではインスタグラムも始めていますね。

羽山さん)スマホに関して、最初は社会に置いていかれないように、せめて電話やLINEでやり取りできればいいなと思う程度だったんです。でも学んでいるうちに楽しくなってきて、気になったものをどんどんやっていったらハマってしまいました。

インスタグラムを始めたきっかけは、当時モットバ!会員だった方の影響です。その方がセネガルに移住することになったのですが、セネガルの様子をインスタグラムにたくさんあげて私にも送ってくださったんです。「なにこれ!面白そう!」と影響を受けて、私もすぐに始めました。今も仲良しで日本にいらしたときはお茶したり、インスタグラムでもやり取りしたりしていますよ。

スマホ教習所をやっていて私が一番嬉しいのは、グループで学べることです。自分一人だと自分のキャパでしか聞くことができないけれど、みんなで集まってやっていると他の方の発言がきっかけで「そんなことできるの?」「私もそれ気になる!」と教えあうことができるんです。おしゃべりの中から新しい発見があって、そこから講座が発展していく今のかたちが好きですね。

インスタグラム以外にも最近はスタバのモバイルオーダーができるようになりました。モットバ!の皆さんと新作フラペチーノを頼んで楽しんでいます。今度はメルカリをやってみたいねという話になっているんですよ。何事も挑戦しないと発見は生まれない。私は発見のもう一歩先を自分なりに想像したり考えたりして進んでいくのが好きなんです。何でもやりたい主義で、ちょっとでも疑問に思ったら「なんだろう」と調べるし、気になったものは買ってみるようにしているんです。会員の皆さんと結成したものづくりサークルでも同じものを作るんじゃなくて、「これを使って何か新しいものを作れないかな」と常に新たな挑戦をしています。

人とつながる仕事で培った「色を見る目」

飯島)私たちAgeWellJapanも『挑戦と発見』を大事にしているので、その考え方はまさにAge-Wellですね!羽山さんは現役時代も今のように積極的に挑戦されていたのでしょうか?

羽山さん)私はずっと外商の仕事をしていたのですが、この仕事は『人をみる仕事』なんです。お客様や仕事相手の方とまだ携帯もなかった時代、面と向かって商売し、多くのつながりを持ったことでいろいろなことを勉強しました。相手の信頼を得るために自分なりに工夫して、営業に行く際やお客様に会う時にちょっとしたプレゼントを持っていくようにしました。手仕事をしている方にはハンドクリームなど相手に合わせたものを選び、私らしいものをあげたくていろいろ手作りするようになったのもそこからです。そうして関係性を築いた方とは今では家族ぐるみで旅行に行くほどの大切な存在になっています。

飯島)仕事相手の方やお客様と素敵な関係を築くことができたのは、羽山さんの細やかな気配りがあったからなのですね。お客さんの心をつかむのには贈り物のほかにどんなノウハウがあったのでしょうか?

羽山さん)自分の中で大事にしていたのは『色』です。私は自分の感性に従って相手の方の持つ色を見ていました。その方の身に着けているもので見ることもありましたが、雰囲気や空気感でその人のカラーを判断して、「この人はこういう色だから、この商品が合いそう」という風に考えていました。

今も私は毎日色を基準にして生きています。色は私にとって大切な要素であり、人に対してもモノに対しても、日常でいつも色を意識して生活しているんです。この考え方は私の人生においてとても大事なものになっています。

仕事を辞めたときに3年史という分厚い日記をつけ始めて、もう7冊くらいになります。でも主人が亡くなってからは日記の内容が毎日同じようで、面白くなくなってしまったんです。そこで、毎朝日記にその日のカラーを決めて書くようにしました。自分なりの決め方で「今日はこの色」と思って生活していると、例えばグレーだったら今日は道路が雨に濡れていてグレーだなとか、そんな小さいけれど素敵な気づきが毎日あるんです。その日の色のものに出会えたら嬉しいし、出会えなくても翌日には持ち越さずにまた新しい色を決めます。色の組み合わせを考えるのも好きなんですよ。

飯島)自分なりのテーマカラーがあるだけで、なんだか毎日が楽しくなりますね!ちなみに今日つけてらっしゃる水引のネックレスも素敵な色合いですが、羽山さんが考えた組み合わせですか?

羽山さん)そうなんです!これは青と茶色を組み合わせてみました。意外な組み合わせでしょう?こういう組み合わせも、常に挑戦と考えています。先入観に捉われず、いろんな色を組み合わせてみると、「かわいい!合う!」と気づきがあるんです。何かと同じものではなく、何かしら『新しくて挑戦的なもの』『自分なりのオリジナル性のあるもの』でありたいし、そういうものを作りたいと思っています。こういう色合いは水族館からインスピレーションを得ることも多いんですよ。魚には動きの中で見える色というものがあって、それを見るのがすごく楽しいんです。

色の組み合わせは、普段の料理でも考えています。主人の病気をきっかけに食事療法を勉強し、もう10年近く毎日体温や血圧、睡眠時間、3食の食事を表に記録しています。その表を毎月栄養士さんに渡すとアドバイスをくださるんですが、最近は褒められることも多くて嬉しいです。彩り豊かな食事にするように普段から気を付けています。

飯島)羽山さんにとっての色を基準にした考え方は日々の生活にも根差しているんですね。相手の色をみる方は、現在のモットバでの交流にも活かされているのですか?

羽山さん)もちろんです!私は初対面の方に対して、自分からはあまり進んで話しかけないのですが、その分しっかりどんな方なのかをみるようにしています。そこでまず注目するのが「色」なんです。「どんな色の方なんだろう?」とその人から感じるカラーをみるようにしています。そこからきっかけを探して話しかけていくと、コミュニケーションが取れるんです。きっかけはいろんなところに転がっていて、それをどう拾い上げて繋げていくかが大事なんです。人って心を寄せてみないと分からないんですよ。人に寄り添って理解しようとしたらまずは自分を理解していないといけない、そう思っています。モットバ!の方は本当に色とりどり!って感じで、世代関係なくいろんなカラーをみることができてすごく面白いです。

若い世代に思う、後からプラスになる経験の必要性

飯島)モットバ!には様々な世代の方がいらっしゃってまさに色とりどりですね!羽山さんはモットバ!にいるAge-Well Designer(以下AWD)の方ともたくさん関わってくださっていますよね。

羽山さん)今の時代、仕事をこなすことに精いっぱいの方が多い中で、AWDは数字ではない、大事なことをたくさん学んでいると感じています。AWDの皆さんには、せっかくなら自分のプラスになるように仕事してもらいたいので、自分の経験から得た教訓をAWDに伝えたいと思っています。AgeWellJapanはシニア世代の良い面をたくさん広めてくれるからとても嬉しいです。自分もその流れに乗って若い方に教わりながらおいていかれないようにしたいですし、若い世代の方と関われるのが本当に楽しいです。

モットバ!で新しいことを教わることで子供や孫ともコミュニケーションが取れるようになりました。スタバチケットをLINEで孫に送ったり、スマホでの写真撮影にハマってからは息子からコツを教わったりと楽しんでいます。アップルウォッチも孫がつけているのを見て、「何それ!私も買いたい!」と好奇心ですぐ買って、今では愛用しています。孫からは『イケばあ』なんて呼ばれちゃってるんですよ?(笑)

心に残る経験で人の輪の広がりを感じたい

飯島)ここまでお伺いして羽山さんは常に「挑戦」と「発見」を軸にされていると感じたのですが、そんな羽山さんのこれからの挑戦を教えて下さい。

羽山さん)最近は断捨離を考えているので、形には残らないけれど心に残るような、そんな出会いをしたいです。人間としていろんな考え方を教えてもらえる人にたくさん出会いたいですね。人とのつながりで輪が広がっていくという経験をたくさんできたらと思っています。

モットバ!の講座では最近終活についての情報交換の会に参加し、新しい発見がたくさんありました。そういったこともすべて繋がりですね。イベントのワークショップでも、自分のためではなく相手のためにグッズを考えることが楽しいんです。ひとつひとつこだわって「ありがとう」の気持ちが伝わるようにすれば、皆さん興味を持ってくれてモットバ!に来て下さると思っています。

飯島)やりたいことがたくさんあって困っちゃいますね!

羽山さん)本当に!最近は、20歳に戻ったら、もっと人間的にいろんなことを吸収して教わりたいと思ったりもします。でもとにかく私が言えるのは、多世代交流で毎日楽しく!若い方に教わることで色々なものに出会う!そして出会ったものの根幹にあるものをよく見て、自分オリジナルの「色」を作っていける。そんなモットバ!は最高だということです!!

飯島)モットバ!最高!!本日はありがとうございました!

対話後記

羽山さんが作った作品の数々はモットバ!内に展示されています。いつも普段のアイデア力とセンスに驚いていたのですが、その根幹にあるのは「色」であり、色はものだけでなく人をも表すのだと知りました。羽山さん自身の色、周りの方が持っている色、羽山さんの視界はきっととてもカラフルで彩り豊かなのだと思います。また、Age-Well を形づくる上で重要な「挑戦」と「発見」、このキーワードはまさに羽山さんを表す言葉なのではないでしょうか。常に新しいことをキャッチして挑戦されている羽山さんのチャレンジをこれからも一緒に歩めるよう、モットバ!スタッフとしてワクワクを全力で届けようと再確認したインタビューでした。

(インタビュー・編集:飯島加菜)