2024年7月18日
News
お知らせ
AgeWellJapanカンファレンスレポート「心の豊かさを、もっと。 ~Age-Well体現者から学ぶ新時代の生き方~」
本記事では、10月13日に開催されたAge Well Japan 2023 のカンファレンスで行なわれたセッション「心の豊かさを、もっと。 ~Age-Well体現者から学ぶ新時代の生き方~」についてのレポートです。
Age-Wellな生き方を体現しているシニアにフォーカスを当てたパネルディスカッションになります。パネラーは100歳の夢インタビューを行った木村美幸氏、お父様の仏師の活動をプロデュースされているKiNG氏、 ご自身も70歳を目前に生涯現役という生き方を体現されている岡田大士郎氏が、ファシリテーターにはForbes JAPAN執行役員 Web編集長の谷本有香氏をお迎えし、Age-Wellな生き方の事例や、Age-Wellを浸透させるために必要な社会システムについての議論が行われました。
プロフィール
ファシリテーター
谷本有香氏プロフィール
証券会社、BloombergTVで金融経済アンカー後、米MBA取得。日経CNBCキャスター、同社初女性コメンテーター。オードリー・タン台湾デジタル担当大臣、トニー・ブレア元英首相、アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック等、4,000人を超えるVIPにインタビュー。現在、J-WAVE「JAM THE PLANET」、TBS「坂上&指原のつぶれない店」のレギュラー経済コメンテーター。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究所 研究員/アドバイザリーボードメンバー。2016年2月よりForbes JAPANに参画。2022年1月1日より現職。 |
木村美幸氏プロフィール
(一社)チャイルドロアクリエイト代表理事。絵本カタリスト®、JPIC読書アドバイザー、絵本学会会員。出版社・新聞社勤務を経て、渡欧。(株) フレーベル館・(株) ジュラ出 版局の取締役出版事業本部長を経て現職。東京家政大学特任講師を歴任。著書に評論『これだけは読んでおきたいすてきな絵本100』『発達段階×絵 (風鳴舎)、エッセイ『100歳で夢を叶える』(晶文社)、『一冊の絵本』(径書房)。ペンネーム由美村嬉々で、絵本『バスが来ましたよ』 (アリス館)、『にじいろのペンダント』 (大月書店)を出版。執筆のための取材・コンサル・講演会活動に全国行脚の日々。 |
KiNG氏プロフィール
アーティスト・プロデューサー・自由研究家・経営者、多摩美術大学大学院修了。国内外の企業、行政、媒体、作品、ミュージシャン、役者等に向け、デザイン、アート、コスチューム等を提供。紅白歌合戦、FNS歌謡祭、レコード大賞、世界陸上の衣装制作等多数。Acehotel, Kimpton Shinjuku、ニコライバーグマン等で個展開催。映画プロデューサーや企業の経営戦略・企画アドバイザー、ブランディング、CEに携わる。近年は、AgeWellをテーマにYouTubeチャンネルの企画運営、企業や文化庁サポートのもと、エキシビションやイベントをプロデュース。 |
岡田大士郎氏プロフィール
1979年日本興業銀行 (現・みずほ銀行) へ入社、ロンドンなどでの勤務を経験した後に、1999年からドイツ銀行グループでDirector, Head of Taxesとして国際税務統括の業務に従事。2005年にスクウェア・エニックスに入社し、2007年まで米国 Square Enix, Incの社長(COO)、その後、本社総務部長など歴任。2018年に同社退職後、2019年に株式会社HLDLab (Happy Life Design Lab) を創業。ハピネス・プロデューサーとして、わくわく幸福社会「場」創りを推進している。並行して、人間成長を目的とした「ワーケーションプログラム」の普及に向けた社会活動を推進している。また、一般社団法人デジタル田園都市国家構想応援団専務理事、一般社団法人日本ライフシフト協会理事、一般社団法人ゲームカルチャー協会理事、日本アーティストエイド顧問などを務めながらSDGsアクティビストとして活動している。 |
有識者の考える 「Age-Well」とは
谷本)パネラーの皆さん、本日はよろしくお願いいたします。少子高齢化が進むこれからの日本において、多種多様な人が自分らしく生きることが大切だと思いますが、まずはお三方が考えるAge-Wellについてお伺いできますか。
岡田)「生くるを楽しむ」ということでしょうか。人間は寿命があり、いつかは旅立つ生物ですから、 生きている間いかにワクワクして「生くるを楽しむ」へと視点を向けるか。これがAge-Wellであるという視点を持って活動しております。
木村)私は心の栄養や体の健康にずっとフォーカスしてきましたので、心と体が健康でいながら前向きに生きる、というのがAge-Wellだと思います。
KiNG) 私は、Age-Wellは抽象度が高く、また、皆さんが当然持つべきものだと思っています。具体的には、ワクワクや生き甲斐を起爆とし、いかに自分の人生を生かせるか、だと思っています。少し抽象度が高くなりますが、「来世じゃないとできないと思っていたことが、今世でできるようになる」といった自分なりに時間軸を超えていくことがAge-Wellではないでしょうか。
谷本)ありがとうございます。テクノロジーの発達もあり、あらゆる手段を使いながら自己実現ができる時代になってきましたよね。とても素敵な形で歳を重ねられている皆さんをご存知の木村さん、事例をご紹介していただけますでしょうか。
木村 )私は、「100歳で夢を叶える」という本を晶文社から出させていただきました。詩人の谷川俊太郎さんや、喜劇役者の大村崑さん、日本最高齢保育士の大川繁子さんなど、「生涯現役」を体現している鉄人たち14名にインタビューしたのですが、鉄人たちには5つの共通点がありました。まず、考え方が非常にポジティブで明るいこと。 2つ目は、仕事に誇りを持っていること。3つ目は、自分は自分、人とは比べない。4つ目は、生まれ変わってもまた同じ仕事をしたいと思っていること。最後に、丈夫な体と寿命を与えてくれた両親に感謝するということ。皆様この5つを大切にされていましたね。
肩書きが無くなったからこそ見えてくる生きがい
谷本)木村さん、ありがとうございます。今ご紹介いただいた皆さんは、いわゆる社会的な肩書きがある方、しかも「定年退職」がない方々ですよね。反対に、今の日本にある問題は、「定年退職」をした後に元気がなくなってしまうことだと考えます。肩書きや社会的な地位がない、いわゆる「普通の人」が会社から引退せざるを得なくなった時に、いかに幸せな気持ちを持って生きていけるかが大きな課題だと思いますが、、それに関してお三方はどう考えていらっしゃいますか。皆さんの経験と合わせて、お聞かせ下さい。
岡田)そうですね、私の仲間が作ったライフシフト協会は、「ライフシフト」という考え方が起点になっています。おそらく多くの日本人の感覚は、「会社とは雇われるもの、雇われが終わったら自分の人生が終わり」というスリーステージ※1の考えがベースになっています。
・ファーストステージ:親の庇護の元、社会に出るための準備期間
・セカンドステージ:社会人になって社会貢献をする期間
・サードステージ:リタイア後のいわゆる余生と言われる期間
いっぱい勉強して、いい大学に入って、いい職場に雇ってもらう。 雇われる先で、社長までのぼれたら大ハッピー。その後はリタイア(と同時に自分の人生からもリタイア)。でも、会社を卒業したら人生が終わるわけではないですよね。スリーステージの時代は、組織を卒業した後の人生の楽しみ方への意識があまりありませんが、実際は仕事をしながら、いろんな活動を考えて、人との交わりを作ったり社会を広げることができます。そういう意識がないまま、朝6時から夜中の11時まで働く人たちが偉いとされている価値観・社会観が、日本にはまだまだ残っています。そうした社会の意識を変えることで、 多くの人の考え方が変わればと思います。私自身も組織を卒業して、仕えることとしての仕事から、志事としての仕事、私事としての仕事、そういう意識の変化によって世界の見え方が変わり、とても楽しく、明るい世界が見えるようになりました。いずれサラリーマンを卒業した後に来る、本当の人生が始まるステージ。この感覚は30代の時にはわからなかった。だから我々のミッションは、今の現役の人たち、社会に対してそのような気づきを与えていく活動だと思っています。その活動によって、マルチステージの人生を意識する人を増やしたい。一朝一夕にはいかないと思いますが、少しずつ変えていきながら、人々の心が豊かになる意味が浸透していけばと思います。
木村)私は多世代交流の場が重要だと考えます。定年前は「会社で後輩に伝えていく」だったと思うのですが、定年後は、地域の中でシニアが持っていらっしゃる知恵やモノをどのように伝えていくか、またそれを通してシニアがどのように生きていくかが非常に大切なことだと思います。その接点が生まれる交流の場を1つでも増やしていかなければなりません。もちろん我々シニアと言われている人たちも努力が必要です。 私がイタリアで経験したレッジョチェエミリアという新しい教育方法では、「社会性を持つこと・人と一緒に何かをやっていくこと・ずっと先に自分の目標があると考えること」が大切だと代表のビアベックさんがおっしゃっていました。また、美を意識することもとても大事だと思っています。特に女性も男性も、心の美しさと体の美しさを意識していくことが大切です。例えば、少し意識を変えるだけで、詩をかけたり、俳句を作れるじゃないですか。自分のちょっとした趣味をどんどん伸ばしていける場、周りの人たちと一緒に趣味を高めていき、それを皆さんにお披露目するという目標を持てる場所が1つでも多くあれば、さらに生き生きできるのではないかと思います。そのために、絵本カタリストという資格を作りました。多世代が交流するためには、真ん中に媒体となるものが必要であり、私の場合は絵本などのアートを中心に据えて人々が繋がる場を作っています。それが、生き生きできる社会の構築につながると私は思っております。
KiNG)私は具体例として父を挙げますが、父は会社員で60歳の定年まで働いて、その後再雇用を終えた2〜3年の間、模索期間がありました。その後、66歳の時に「お前、小中学生の時、彫刻を彫っていただろ。」と兄に言われて、ふと幼少期のことを思い出したそうです。そのタイミングが3.11の後ぐらいで、 ちょうど死生観に対して考えていた時。兄に言われた一言で(仏像の制作に再挑戦することに)ピンときたらしく、最初はちょっとした目標から始め、その活動が現在まで続いています。皆さん、会社や組織に勤めている時は目の前のタスクで必死だと思うので、自分でやりたいことに蓋をしてしまうことってあると思うのですよ。ただ、健康寿命がどんどん伸びている今、仕事をやりきって定年した後、数年、数十年経ってからその蓋を開けて「Age-Well」を見つけるのでも遅くない、と父の経験を見て感じています。
谷本)ありがとうございます。私自身10年ぐらいにわたって親の介護をしているのですが、元気な人は自分からコミュニティに行き、接点を作りにいく一方、多くの方たちは自ら接点を持たない、ということを感じています。そういった人たちが孤独を感じる現状において、接点に結びつく環境設定がとても必要だと思います。そこで、 シニアの環境設定について考えていらっしゃることをお伺いさせていただきたいです。
KiNG)社会との接点を持つことは大事だと思いますが、社会から評価をされる必要はないと思っています。私は今、エボニーというオンラインゲームをやっているのですが、そこで仲良く話している人は70歳超えの人が多いんです。年齢などは関係なく、情報空間の中で楽しくゲームをして楽しく会話をする。これも一つの接点になっていて、私はそれでもいいと思っています。”社会的に認められる”など結果を定量化する必要はないというか、評価されることをあまり意識しない方がいいのではないかと。朝起きた時にワクワクと、「あ、あれをやりたいな」と感じる、Age-Wellってそれぐらい小さなものでもいいと思っていて。必ずしもコミュニティに行く必要はないと思っていますし、もしかしたら、何かを始めることで一緒に過ごしている配偶者との関係の中に、新たなものが生まれてくるかもしれないですよね。
谷本 )ありがとうございます。内閣府の高齢社会白書を見てみると、意外に高齢者の7割強の方は生きがいを感じていらっしゃるそうなのですよね。つまりは、KiNGさんがおっしゃったみたいに、「今日もゲームやるぞ」とか、「観葉植物に水やらなくちゃ」みたいなものも、もしかすると生き甲斐になり得るかもしれないですよね。
KiNG)そう思います。自分自身もそうですし。別にそれはSNSに載せるためとか、インスタ映えするためにやっているわけではなくて、自分のために、自分の目の前にあることを噛みしめて楽しむということだと思います。これは別に年齢関係ないんじゃないかなと思いますよね。
岡田)先ほどゲームの話が出ましたが、私は現在ゲーム会社でゲーミフィケーションプラットフォームという場を作っています。メタバースという言葉を最近よく聞くかと思いますが、そういったバーチャルの世界で楽しめる場のことです。社会弱者と呼ばれる人でも、自分に自信がない人でも、アバターを介すれば心を開くことができます。また、体が自由に動かない人たちも含めて参加することができます。そういった、誰でも参加できるデジタルやバーチャルの世界を通して、ワクワクを色んな形で作り出す仕組みが重要です。ただ、自分ひとりの力でバーチャルの世界を作るのは限界があるので、まずは誰かが1つの場所を作っていかなければなりません。私はそういった場を、ソーシャルプロデューサーという立場で作っております。誰かが作った場が一つ誕生すると、「自分には無理かも」と思っていた人も「面白そう、やってみようかな」という気持ちになります。次第に、バーチャルの世界で自分が作った作品にファンが付き、コミュニティが生まれ、ファンに推されることで作品に付加価値が付き、その結果お金や価値が循環していく流れができるのです。このようにバーチャルの世界の中でのソサエティ(社会)を作るということが、「シニアの接点作り」の一つの対応策になるのではないでしょうか。
谷本 )岡田さん、とても素敵なポイントを指摘してくださりありがとうございます。実際今メタバースの中で、おばあちゃんだけのアイドルグループがありますよね。 おばあちゃんの声で歌っているけど、アイコンはとても可愛いいわゆるアイドルの女の子。画面の中のアイコンの自分がぴょんぴょん飛び跳ねているのを見ていると、実際に手足が動くようになったっていうわけですよね。こういった世界観を作っていく必要があるし、岡田さんがおっしゃったように、そのアクセスポイントみたいなものが今決定的に欠けているので、そこを作っていくことができるといいと思いました。木村さん、いかがですか。
木村) 私も最近アバターを使ったとある会議に出たのですが、もう自由ですね。飛んだり跳ねたり、好きなことを言って。そういったことが、シニアの方々もお家にいて、ちょっと時間の余裕がある時にできたら、すごくリフレッシュになるのではと思います。でも、アバターなどのバーチャルテクノロジーは使い方が分からない人がほとんどなので、どうしたらできるようになるのかを、もっとメイトさんのような機会を通して知り、学びたい気持ちを高め、みんなで楽しめる社会があったらいいなと思います。私は絵本の読み聞かせ・オリジナル絵本の制作など絵本カタリストの仕事を通して、リアルとバーチャルの世界を融合させて、皆さんのスキルを高めていきたいと思っております。
多様なシニアの幸せを実現するためのアプローチとは
谷本 )ありがとうございます。今日、登壇されているお三方の共通項として、絵本、アート、ゲームなど、表現やクリエイティブに関わるという点があると思うので、そんなお三方にぜひお伺いしたいことがあります。私は以前、デンマークの介護士の方を取材した時に、とても驚いたことがありました。そこで話されていたのは「近所付きあいが多く、友人が多いアクティブシニアこそが幸せになりやすい」という相関関係があるとの調査結果が出されたというのです。一方、今日のセッションの中で、アクティブでなかったとしても幸せを感じることができるという話が多く出ましたよね。私はその疑問を介護施設の方に投げかけたら、こんな話を聞きました。「認知症が進んでお子様が来ても反応しないおじいちゃんおばあちゃんに『夕暮れが綺麗だね』と声をかけると、みんな顔をあげた」というのです。この話を聞いて、「夕暮れが綺麗、風景が綺麗、綺麗な絵を見た」という感情に、人間は最後までハピネスを感じることができるのでは、と思いました。つまり、お三方がつくる表現やクリエイティブによって、多くのシニアの方を幸せにできるのではと思います。「外に行こう。アクティブに人と交流しよう」というだけではなく、素敵な絵やほっこりする絵本を見ることが、もしかしたら日本の国民性にあった幸せの追求の仕方ではないでしょうか。そうなった時、いろんなシニアの方を幸せにするアプローチの仕方や、幸せの届け方について、お三方が考えるヒントはありますか。
木村 )朝日新聞にキンダーブック100年というのがあります。私は四半世紀編集長をやっており、 絵本を通して小さい時の記憶が蘇るということを起点に、昔読んだ絵本や昔見た絵で、感動を分かち合うという場作りをしております。家の中のどこかに眠っている本や絵に共通のヒントがあるのでは、と思うので、カタリストとして掘り返して、一つのきっかけになればいいなと考えております。
岡田) 私はゲーム会社時代に感性投資マネジメントというのをやっていました。人間には五感がありますよね。 見たり、聞いたり、触ったり、味わったり。そして、美しさ。人間は、その機能が少し低下したとしても、本能的に感じる部分があります。そこをいかに演出するかの場作りをしていました。ご指摘のように、美しさ、綺麗な景色は心地よい。人間は生きており、気を持っています。雰囲気を感じることができます。熱気を持っています。 デジタルの良さもありますが、デジタルだけで終わってしまうと、気を感じられないという弊害もあります。そこをうまくハイブリッドな状況を作って、気を感じながら場を作るという視点が重要なことは、私も全く同感でございます。素晴らしい場作り、これがとても大切ではないかなと思います。
谷本)ありがとうございます。KiNGさん、いかがでしょうか。
KiNG)ちょっと視点を変えてみたいなと思うのですけれども、私、10歳から23歳まで、祖父と祖母の介護していたのですね。 それはすごく尊くて楽しい時間だったんですよ。だから、介護ということに対してネガティブに思うのはやめた方がいいと思っています。元々元気だった人が、徐々に体調が悪くなったり、急に体調が悪くなるのは、自然といえば自然の話で、寿命が伸びたから介護のイメージが少し変わってきただけだと思います。全員が健康な状態でコミュニケーションを取ることや合理的に動くことだけが幸せだというのではなく、それを尊く楽しい時間と捉えられるように、不自由がある人ともスローペースになって寄り添ったり、夕日が綺麗だねとか、青空がいいね、素敵だねって会話を交わすことが重要ではないでしょうか。私の祖母がまさにそうだったのですね。脳梗塞を起こした後に、病院の窓の外をみて「青空が綺麗だね」って話した時、祖母が元気になったと思えたんですね。そんな風に、考え方を寄り添う形にすれば、もう少し変わるのではないかなと思います。
谷本)とても素敵な視点、ありがとうございます。私も、介護経験者として、行政や医療など頼れるところは頼りながら、 一緒に素敵な時間を過ごすことがとても重要だと感じております。
Age-Wellな社会の実現に向けて
谷本)最後にお1人お1人に、メッセージをお伺いして、このセッションを締めさせていただきたいと思います。
岡田)今日のお話を受けて、Age-Wellとは「何のために生きているのか」「幸福を感じる時間をどのように追求していくのか」を自分に問い続けることなのではないかと思いました。本日はありがとうございました。
KiNG)まずは、「場」がすごく大切ということ。また、認知を変えるだけで見えなかった「場」が見えるかもしれないですし、 自分自身が今いるところが「場」になるかもしれないということを感じました。 何かを遠くに求めるのではなく、今この瞬間を楽しむことがとても大事かなと思います。
木村 )「100歳で夢を叶える」の中に書いたのですが、自分があと40年後、100歳になった時に、やはり作家でいたいと思います。現役でいたいと思います。そのために、Age-Wellの視点でずっと学び続けていきたいと思っております。
谷本 )ありがとうございました。お三方からいただいたお話に、たくさんのヒントがあったと思います。もちろん、歳を重ねるにつれて、様々なところから不具合みたいなものも出てくるでしょう。ただ、心の豊かさは自分でコントロールできるものだと思うのですよね。そのために、もしかすると周りの方たちが手助けをしなければいけないかもしれませんが、きっと、支える方たちも、そしてご本人も、心の豊かさだけはずっと担保しながら、幸せな人生を全うできるような社会にできると、今日のお三方のたくさんのヒントの中から確信を持つことができました。ご来場頂いた皆様も、そんな素敵な社会にするための一翼を担っていただけたらと思います。改めて、木村さん、そしてKiNGさん、岡田さんでした。どうもありがとうございました。
本セッションは、カンファレンス協賛企業でもあり、「心の豊かさを、もっと。」のパーパスを掲げるJT(日本たばこ産業株式会社)様によるスポンサードセッションとなります。
JT様は、研究パートナーとしてAgeWellJapan Labにも参画いただいております。
JT(日本たばこ産業株式会社)様